High Sieeraの通知が来たのでアップグレードすることにしました。機種は前回と同じ、Thinkcentre M73とThinkpad X220です。
注意:macOSは動作する機種が限られるのでインストールする前に機種のスペックをチェックして下さい。またBIOSもOSX86のサイトで見でmacOS用に最適化してください。
Thinkcentre M73のアップグレード
直接アップグレードする方法で試してみました。方法はサイトにあるとおりです。
私の機種はSSDでなくHDDなのでAlternative Guideの方法を使います。ところがインストール途中で止まってリブートしてしまうので先に進めません。High Sierra用のUniBeastはまだないのでUSBドライブを使った方法にしてみました。
まず8GB以上のUSBドライブを挿してmacOSでバニラのインストールディスクを作ります。
$ sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app --nointeraction
sourceforgeから最新のCloverをダウンロードしてサイトのとおりにインストールします。そしてUSBドライブのEFIにkextsとconfig.plistをインストールします。
このUSBドライブドライブをブートします。アップグレードもできますが、問題の少ないクリーンインストールをお勧めします。インストールが終わったら、最新のsierraのMultiBeastを使ってCloverをインストールします。
以上で終了です。
Thinkpad X220の再インストール
用意するもの
- High Sierraのインストールディスク
Thinkpad X220用のEFIを入れ替えればOKです。
- MS Windows 7のインストールディスク
CDまたはUSBをディスクまたはイメージファイル(WIMファイル:cdrivebackup.wim)
- MS Windows 10のインストールディスク(WIMファイルを使う場合)
Windows 10のISOをMSサイトからダウンロードします。MS WindowsでrufusユーティリティでPartition SchemeをGPT partition Scheme for UEFIにしてUSBインストールディスクを作成します。
- LinuxのLive用ディスク(例:Linux Mint 18.2 Sonya KDE)
LinuxのターミナルまたはrufusユーティリティのddコマンドでUSBディスクを作成します。
High Sierraのインストール
これにはかなりはまって、MS Windowsのパーティションが引っかかってインストーラーが動きません。そこでバックアップをとってMSとmacOSのパーティションを消してインストーラーを走らせてみました。
ところがHDDユーティリティでパーティションのみでHDDドライブを認識しません。そのためパーティション作成が出来なくなっています。そこで前バージョンのSierraのUSBインストールでパーティションを作成してからHigh Sierraのインストールをします。
Disk Utilityの左上のアイコンからすべてのデバイスを表示にチェックします。
パーティションを作成してHigh Sierraのインストールをします。
インストールがおわったらunidentified developersのアプリケーションを開けるように設定します。
$ sudo spctl --master-disable
Windows 7のインストール
BIOSでUEFI Onlyにしてブートします。UEFIとMBRの両方だとインストーラーがMBRとディスクを認識して先に進めません。
Windows 7のインストールディスクでインストールする場合は、macOSで作ったMS用のパーティションを消してMS用の用のパーティションを作成し、そのままインストールを続けます。
WIMイメージファイルの場合は、まずWindows 10のインストーラでmacOSで作ったMS用のパーティションを消してMS用の用のパーティションを作成します。
MSRパーティションとWindows用のパーティションの2つが作成してあることを確認してリブートして電源をオフにします。
BIOSをUEFIとMBR両方の設定にしてLive用Linuxを起動します。WIMファイルはWindowsのインストーラからdismを使ってもできるのですが、WIMファイルはP7zipで圧縮してあるだけなので、Linuxから操作したほうが簡単です。
バックアップのイメージファイル、cdrivebackup.wimをHDDのWindows用パーティションに移して、ターミナルから、
$ sudo 7z x cdrivebackup.wim
として展開します。
Windows 10のインストーラを起動してCMDターミナルを開きます。ブートシステムを作成します。
x:\>diskpart x:\>list volume x:\>select volume 1 <-- UEFI x:\>assign letter b x:\>list volume x:\>exit x:\>bcdboot c:\windows /s b: /f UEFI
Linuxのインストール(例:Linux Mint 18.2 Sonya KDE)
BIOSをUEFIとMBR両方の設定にしてLive用Linuxを起動します。パーティションを多くしたくないのでLVMを使ってみます。
formatコマンドでブート用(500MB)とLVM用(残り全部)を作成します。タイプをブート用はLinux filesystem(20)、LVM用にはLinux LVM(30)にします。
Optional: LUKS暗号化する場合
LVM用のディスクをcryptsetupでLUKSディスクにします。このあとLVMの作業にとりかかります。
LVMでパーティションの作成
$ sudo pvcreate <LVMパーティション> (例:/dev/sda7、LUKSの場合は/dev/mapper/LUKS name) $ sudo vgcreate <VG name> <LVMパーティション> $ sudo lvcreate --name <NAME> --size <SIZE> <VG name>
lvcreateで最小限の区分けでシステム用、home用、swap用を作ります。
最大限ディスクを使うには次のようにします。
lvcreate --name <NAME> -l +100%FREE <VG name>
Installation
インストーラーを起動します。
パーティションのところでManualを選択します。
home、swap、システムそしてbootのパーティションを変更します。
homeパーティション:
Use as EXT4 Formatにチェック Mount Point: /home
システムパーティション:
Use as EXT4 Formatにチェック Mount Point: /
swapパーティション:
Use as SWAP
bootパーティション
Use as EXT2 Formatにチェック Mount Point: /boot
Boot loaderはUEFIのある/dev/sda1を選択します。
パーティショニングが終わったらインストールを続けます。
インストールが終わったらリブートしないでインストーラを終了します。
Post Installation
LVMとLUKS(Optional)がブート時に使えるように修正します。
HDDにインストールしたパーティションをマウントします。
$ sudo mkdir /target $ sudo mount /dev/<VG name>/<system name> /target $ sudo mount /dev/<VG name>/<home name> /target/home $ sudo mount /dev/<boot partition> /target/boot $ sudo mount -o bind /dev /target/dev $ sudo mount -o bind /sys /target/sys $ sudo mount -o bind /proc /target/proc $ sudo chroot /target $ sudo cd /etc/initramfs-tools
hooks:
$ sudo cp -a /usr/share/initramfs-tools/hooks/lvm2 ./hooks $ sudo chmod 755 ./hooks/lvm2
script: (なくても動きます)
$ sudo mkdir -p ./scripts/local-block $ sudo cp -a /usr/share/initramfs-tools/scripts/init-premount/lvm2 ./scripts/init-premount $ sudo cp -a /usr/share/initramfs-tools/scripts/init-bottom/lvm2 ./scripts/init-bottom $ sudo cp -a /usr/share/initramfs-tools/scripts/local-top/lvm2 ./scripts/local-top $ sudo cp -a /usr/share/initramfs-tools/scripts/local-block/lvm2 ./scripts/local-block $ sudo chmod 755 ./scripts/init-premount/lvm2 ./scripts/init-bottom/lvm2 ./scripts/local-top/lvm2 ./scripts/local-block/lvm2
initramfsを更新します。
$ sudo update-initramfs -u -k all
LUKSを使う場合(Optional)
NOTE: 最新の方法ではなくて旧式の方法です。
blkid <LUKSパーティション>でUUIDを調べます。
conf.d/cryptroot:
CRYPTOPTS=target=sdaX_crypt,source=/dev/disk/by-uuid/<UUID>
hooks:
旧式のスクリプトファイルをダウンロードして実行形式にします。
https://labs.hottuna.tk/OpenWrt/stuff/archives/triple_boot/
$ sudo chmod 755 ./hooks/cryptroot
modulesファイルに追加します。
dm-crypt dm-mod
modules(Optional): レノボキーボードを使う場合追加します。(LUKSのパスワード解除にキーボードを使うため)
hid usbhid hid_generic ohci_pci hid-lenovo
initramfsを更新します。
$ sudo update-initramfs -u -k all
リブートします。
UEFIの編集
WindowsからEasyUEFIを使いUEFIメニューを編集します。もしCloverのブートメニューがなければ次のように作ります。
アプリケーションのHomeに戻ってメニューの一番上にもっていきます。
Optional
Numix Icon Theme
$ sudo add-apt-repository ppa:numix/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install numix-icon-theme
IME
aptまたはaptitudeでfcitxをインストールします。
fcitxと関連のlibs、frontend、mozc、fcitx-classic-uiをインストールします。
ターミナルからim-configを実行して、fcitxを選択します。
ログアウトして再ログインします。
メニュー->Applications->Settingsからfcitxを実行してmozcを追加します。
- BroadcomのFirmware
BroadcomのWi-Fiモジュールの換装を行った場合、Firmwareをイントールします。
$ sudo apt install firmware-b43-installer
Troubleshoot
- High Sierra(Thinkpad X220)音がならない
ThinkPad X220 macOS 10.13 Utility and Kext Pack の中の/EFI/CLOVER/kexts/Other/AppleHDA_20672を/Library/Extentionsにコピーし、Kext Utilityでアップデートします。
References:
How to Create a macOS High Sierra Public Beta Installation USB